求職者への効果的なアプローチ方法とは?新卒、第二新卒、中途に分けてご紹介
就職や転職といえば、仕事を探している求職者が企業を探して応募するという流れが一般的ですが、企業から求職者へアプローチをかけて選考を進めるというケースもあります。
本記事では、企業から求職者へアプローチをかけて採用活動を行う際に効果的な方法と、「新卒」「第二新卒」「中途」の3つの属性に分けてそれぞれの特徴をご紹介していきます。
求職者へのアプローチ方法とは
企業から求職者へのアプローチ方法はさまざまです。それぞれ特徴が異なるのでご紹介していきましょう。
スカウトメール
スカウトメールとは、企業から求職者へスカウトメールを送り、企業紹介や魅力を伝えたうえで選考に進む意思確認をします。
スカウトメールを送る際には不特定多数に送るだけでなく、学歴や経験、資格など特定の項目から自社が求めている人物像に近い人材へアプローチすることが可能です。
説明会や座談会
説明会や座談会は求職者に会社の雰囲気を伝えられたり、気になる点を払拭できたりする点で効果的です。
求職者のなかには企業の求人を見ても疑問点や気になる点が残ったままではなかなか応募できないという方もいます。説明会や座談会を開き、企業の人事部だけでなく実際に現場で働いている社員からリアルな声を聞くことで、業務や職場の雰囲気がイメージしやすくなり、選考に進む可能性が高まるのです。
SNS
近年では、職場の雰囲気や社内イベントなどを企業のInstagramやFacebook、YouTubeなどに投稿して採用につなげるなど、SNSの活用が増えています。
マイナビが実施した2023年卒インターンシップ&就職活動準備実態調査によると、
・SNS・ソーシャルメディアでインターンシップ・就活情報を収集していると回答した学生の割合は62.7%
・インターンシップ・就活関連情報の収集に使用しているものは上から順に「LINE」「Instagram」「Twitter」「YouTube」
という結果が出ています。
若い世代は特にSNSの活用率が高く、日頃からSNS上で企業のリアルな情報を掲載しておくことで、求職者が入社した後の職場の雰囲気がイメージしやすくなります。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社のブログや採用サイトなどで採用に関する情報を定期的に更新するメディアのことです。
求職者が企業の存在や募集状況を認知するのは主に求人・転職のポータルサイトです。しかし、ポータルサイトだけでは企業ごとの特徴や詳しい情報が把握しきれないため、企業のWebサイトを閲覧するケースがほとんどでしょう。
そんな時、自社で求人用のオウンドメディアを設けておくことで、企業の魅力を伝えやすくなり、求職者も採用の詳しい情報を把握しやすくなります。
リファラル採用
リファラル採用とは、現在在職中の社員からの紹介による採用のことであり、社員の知人や友人で自社に適していそうな人材の採用を行うことです。
社員が紹介してくる求職者は業務内容や職場のリアルな雰囲気を認識したうえで応募をするため、内定を出してから入社につながりやすくなり、定着率が高まるというメリットがあります。
求職者の属性ごとの効果的なアプローチとは
求職者といっても「新卒」「第二新卒」「中途」などの属性によって効果的なアプローチが異なりますので、それぞれご紹介していきます。
新卒
新卒採用に適したアプローチはSNSや説明会・座談会といえます。
新卒はそもそも就職活動が初めてであり、企業選びの基準がわからなかったり就職への不安を抱えていたりします。そのため、まずは自社の雰囲気や入社後の業務をイメージしやすくして不安の払拭をすることが必要不可欠です。
SNSで日頃の雰囲気を掲載したり、説明会・座談会を通して社員と交流してもらうことで、入社後に働く姿がよりイメージしやすくなり、選考に進みやすくなります。
第二新卒
第二新卒に適したアプローチはスカウトメールやオウンドメディアです。
第二新卒とは、主に新卒で企業に就職後、2~3年ほどで離職をした求職者のことであり、中途ほど高いスキルは持ち合わせていないことがほとんどでしょう。また、何かしらの理由があって前職を退職しており、早期退職へのコンプレックスを抱えている場合もあります。
第二新卒で入社した社員が多く活躍している旨や先輩社員のインタビューなどをスカウトメールやオウンドメディアに記載することで、再就職への懸念を払拭することができるでしょう。
中途
中途採用に適したアプローチはスカウトメールやリファラル採用です。
HR総研が2019年に発表したキャリア採用に関する調査によると、
・リファラル採用を実施していると回答した企業の割合は全体の41%
・リファラル採用を実施した企業のうち、成果があったと回答した割合は81%
という結果が出ています。
リファラル採用を活用している企業は少ないものの、実施した場合の成果が高いことがわかります。
中途社員は前職である程度の経験やスキルを身に付けており、新卒や第二新卒よりも即戦力として期待できます。そのため、求めている人物像に近い経歴やスキルを身に付けている求職者へ積極的にスカウトメールを送ったり、信頼のできる求職者を社員から紹介してもらったりすることで、より質の高い人材採用が可能となります。
まとめ
今回は企業から求職者へアプローチをかけて人材採用を行う際に「新卒」「第二新卒」「中途」のそれぞれの属性に応じた効果的なアプローチ方法をご紹介してきました。
それぞれの属性によって効果的なアプローチ方法は異なりますが、採用活動の進行状況によってさまざまな方法を試してみることが重要です。まずはどのような人をターゲットとするのか検討したうえで、効果的に採用活動を進めましょう。