企業サイトと採用サイトは分けるべき？違いや注意点について解説
企業サイトと採用サイトを分けている企業を見かけますが、必要性はあるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
企業サイトにも採用についてページを設けているし、分ける必要はないと感じる方もいるかもしれません。
そこで本記事では、企業サイトと採用サイトの違いや分ける必要性について、注意点をふまえて解説します。
企業サイトと採用サイトの違いについて
企業サイトと採用サイトの大きな違いは、目的が異なる点です。
目的が異なると、掲載する情報やコンテンツが変わってきます。
それでは、両者の違いについて見ていきましょう。
Web上の名刺となるのが企業サイト
企業サイトは、インターネットを通して、その企業が存在していることをアピールする、いわばWeb上の名刺の役割を持っています。
対象者は消費者だけでなく、投資家や取引先も該当します。そのため、より幅広い情報を掲載するのが特徴です。
≪企業サイト掲載内容例≫
・代表者名
・自社製品・サービスについて
・経営方針・ビジョンについて
・CSR情報
・IR情報
・所在地
また、企業が公式に情報発信をする場所として、ブランディングや信頼性を確立するために活用する場合もあります。
求職者に必要な情報を掲載するのが採用サイト
一方、採用サイトは仕事を探している方、つまり求職者に必要な情報を掲載するサイトです。
消費者や投資家といった方は対象としていないため、より採用に特化した情報を掲載できることが特徴です。
≪採用サイト掲載内容例≫
・募集要項
・仕事内容
・会社概要（企業理念・ビジョン・目標など）
・代表メッセージ
・社員インタビュー
・採用FAQ
求職者が知りたい情報により特化した採用サイトで、求職者のニーズを効率よく満たしてあげることが採用サイトの目的です。
採用率・エントリー数を増やしたいならサイトは分けるべき
求職者は採用サイトにどのようにたどり着くでしょうか。
求職者は求人票や求人サイト、人材紹介サービスなどで企業を知り、企業サイトの募集要項を閲覧するでしょう。
ここで問題なのは、「企業サイトの募集要項のみで自社の情報を伝えきれるか」という点です。
もちろん企業サイトの中にある採用情報ページを充実させても問題ありませんが、見やすさ・使いやすさという点で劣ります。
採用率やエントリー数を増やしたい企業は、企業サイト・採用サイトを分けるべきでしょう。
株式会社ONEが2021年6月に実施した「企業の「採用サイト」に関する意識調査」によると、
・採用サイトの情報が重要だと感じると回答した割合は83.9％
・採用サイトがある企業のほうがポジティブに感じると回答した割合は62.4％
と発表されています。
上記の結果から、採用サイトがあると求職者への興味・注目を高め、採用率・エントリー数に良い影響を与えられることがわかります。
企業サイトと採用サイトを分ける際の注意点
ここまでで、企業サイトと採用サイトを分けたほうが採用に関する利点は多いことがわかってもらえたでしょうか。
ただし、企業サイトと採用サイトを分ける際は、いくつか注意点がありますので、詳しくご紹介します。
制作コストがかかる
まず、採用サイトを別途制作する必要があるので、制作コストがかかります。
自社制作するか、外部へ発注するかによってかかるコストは異なるものの、ある程度の予算を確保しなくてはいけません。
制作費用は後ほど紹介しますが、よりこだわったデザインにするなら、数百万円かかる可能性も十分に考えられます。
採用サイトを作る際は、どのくらいのリソースが確保できるかも含めて検討しましょう。
それぞれで運用・更新が必要になる
採用サイトも企業サイトと同じく、運用・更新が必要になるので、2つのサイトを運用・更新する労力がかかります。
また、どちらのサイトも検索上位を狙うなら、それぞれで定期的にコンテンツを挿入しなければならず、相応のコストも発生します。
運用・更新できる人材が確保できているか、作業しやすい環境かどうかも含めてサイトを分けるべきか考えましょう。
採用サイト制作の費用相場はどのくらい？
できるだけコストを抑えたいなら、CMSやデザインテンプレートを使用して自社制作することも可能ですが、サイトの内容から検討しなければいけないなど、人事担当者の負担も大きく、情報量も不足するためあまりおすすめはできません。
少しでもデザインやコンテンツにこだわりたいなら、プロの力を借りるのが1番です。
採用サイト制作の費用相場は、目的によって異なりますが、ビットセンスではおおよそ以下の通りです。
どのような採用サイトを制作したいのかによって費用感が異なるため、予算を組む際の参考にしてみてください。
| 目的 | 相場価格 | 制作期間目安 |
| コストを抑える安さ重視の採用サイト制作（ランディングページ） | 40万円～ | 1ヶ月～ |
| 必要なコンテンツが揃ったパッケージ型の採用サイト制作 | 48万円～72万円 | 1週間～2ヶ月 |
| オリジナルデザインや充実したコンテンツの採用サイト制作 | 100万円～200万円 | 2ヶ月～3ヶ月 |
| デザインだけでなく戦略やコンセプトのサポートも含めた採用サイト制作 | 200万円以上 | 2ヶ月～4ヶ月 |
まとめ
今回は、企業サイトと採用サイトを分ける必要性、違いや注意点について解説しました。
採用サイトは求職者向けに特化したWebサイトなので、採用率やエントリー数の増加を見込めます。
予算や運用・更新作業について検討したうえで、積極的に導入してみてはいかがでしょうか。
