応募者の質の向上が採用に直結する!?
採用活動においては母集団の形成が重要です。そのために、企業は採用ツールを活用してさまざまな方法で採用活動を行っています。母集団形成は、応募者の質にも注目することで、今よりもさらに採用活動が円滑に進むかもしれません。今回は、応募者の質について解説します。
応募者の質とは?
企業の採用活動では、以下のような課題が多くあがります。
・応募者が集まらない
・応募者のスキルが低い
採用目的を達成するためには、採用母集団の「量」と「質」の双方が重要になってきます。
ここでいう「量」とは、企業への応募者数を指します。応募者数が多くなれば、企業が求める人材と出会える可能性は高くなります。
しかし、応募者は一定数確保できていても、応募者のスキルが低いなど企業が求めていた人材と異なることが課題となる場合があります。この場合、面接などの選考に進んだものの結局採用に至らず、選考の労力ばかりがかかってしまいます。
これが、応募者の「質」が注目される理由であり、応募者の質の向上は採用目的を達成するために重要といえます。
応募者の質が下がるのはなぜ?
応募者の質が下がる要因として、企業と求職者の間にミスマッチが生じていることが考えられます。
気軽に応募できる状態になっている
求職者の中には、企業の求人情報をよく読まずに応募したり、とりあえずエントリーしてみようという軽い気持ちで応募する求職者もいます。この場合、エントリーへのハードルが低くなっていることが一つの要因といえます。自己PRや職務経歴書の提出不要でエントリーできるなど、ハードルを下げることで応募者は増加するかもしれません。しかし、応募者をふるいにかけられず思いがけないロスタイムが発生することもあるのです。
求人情報が不十分
企業が出す求人情報が不十分な場合も応募者の質の低下につながります。例えば、職種名や仕事内容などが分かりづらかったり抽象的なことしか書かれていなかったりすると、応募者と企業の間でミスマッチが起こりやすくなります。
求職者に情報が届いていない
求人情報を出しても、ターゲットに届いていなければ意味がありません。企業はどのような人材を求めていて、その人材にどのようにアプローチするかを検討する必要があります。
採用ツールには、求人広告や求人検索エンジン、自社採用サイトといった多くの求職者に見てもらえる媒体や、スカウトメールといったダイレクトリクルーティングなど多岐にわたります。求める人材の募集に適した採用活動を行うことが必要です。
応募者の質を上げるには
応募者の質を上げるということは、企業が求める人材に応募してもらえるように採用活動を行うということです。
そのためには、ターゲットの設定と、設定したターゲットに届くような採用ツールを活用することが重要です。
ターゲットの設定
採用活動を行うとき、どのようなターゲットに向けて発信するか設定していますか?
採用の目的に沿ったターゲット設定が必要です。
例えば、採用の目的が欠員補充であれば、即戦力が期待できるような経験者をターゲットにしたり、次世代の人材育成が目的であれば未経験者まで視野を拡げてアプローチするなどの方法が考えられます。
採用ツール・求人媒体の見直し
ターゲットを正しく設定しても、ターゲットに届かない採用活動では意味がありません。極端な例でいえば、経験者を必要としているのにも関わらず新卒の採用市場にアプローチをしている場合などです。新卒者はほとんどが未経験者なので、企業が求める人材に出会う確率はかなり低くなります。
やみくもに採用活動を行うのではなく、ターゲットに合わせて適切な採用ツールや求人媒体を活用すると効果が大きくなります。そうした求人媒体の選定も、応募者の質を上げるために重要です。
原稿の見直しが必須
ターゲットや採用ツールを見直したら、求人内容を考えましょう。
・抽象的な部分はないか
職種名や仕事内容など、誰もが見て想像できるような内容になっていますか。抽象的な書き方になっていると応募者との認識のズレが起こりやすくなります。
・募集要項や求める人材に言及しているか
応募に必須の資格や歓迎される資格が分かりやすく書かれているか、どんな人が活躍できるのかなど、どのような人が募集の対象となるのかを言及する必要があります。
・入社後のイメージがつく内容になっているか
入社してからの研修の有無や期間、キャリアアップについてなど、入社後のイメージができる内容を記載するといいでしょう。また、残業時間は平均してどのくらいあるのか、休日出勤の可能性はあるのかなど、ネガティブに感じてしまう部分についても記載すると、入社後のギャップを防ぐことができます。
まとめ
採用の母集団形成は、企業の採用活動を円滑に進めるために重要です。「量」と「質」どちらも獲得するために、採用目的に合わせて運用を見直していきましょう。
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