オヤカクとは?採用活動は保護者目線でも考えよう
「オヤカク」という言葉を聞いたことはありますか?近年、特に新卒採用において重要になってきている要素です。今回は、オヤカクについて解説します。
オヤカクとは
オヤカクとは、「内定承諾することを保護者(親)が賛成しているか」を内定先の企業が学生や保護者に確認することです。
近年、保護者の意向によって内定を辞退する学生が目立ってきたことにより、最終的に内定承諾の意思が変わらないかを確認し、内定承諾の確約を取ることを目的としています。
マイナビの調査では、オヤカクを受けたことがある保護者の割合は52.4%となり、保護者の影響力が大きいと企業側が考えていることがわかります。
参考:「マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査」マイナビ(2023年)
親の意向で内定を決める?
マイナビの調査によると、内々定先の企業への入社を反対されたことがある学生は27.7%で、反対された相手は「父親・母親」が最も多く69.9%となっています。反対されたことのある学生のうち3割が内定辞退したという結果も出ています。
また、内定先決定の際に意見を聞くのは「父親・母親」が61.9%と最も多く、「誰の意見も聞かない」(21.5%)よりも高い割合となっています。
このことから、内定承諾に関して両親の影響が大きく、両親の意見を聞いて内定先を決定する場合があることがわかります。
参考:「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(9月)」マイナビ(2021年)
「マイナビ 2023年度 就職活動に対する保護者の意識調査」マイナビ(2023年)
企業は何ができる?
先述のように、保護者の反対を受けて内定を辞退するという学生も一定数いることがわかりました。
ここで問題なのは、内定承諾後に保護者の反対を受けて承諾を取り消すといった場合、企業の人員計画にずれが生じるということです。空いた人員枠をどうするのかといった対応をする必要があり、余分なコストがかかることになります。
こうした事態を防ぐために、企業側ができることはあるのでしょうか。
保護者向けの会社説明会
最近では会社説明会に保護者も同席することが増えているようです。学生と保護者では企業を見る視点が異なります。学生目線はもちろんのこと、保護者目線に着目した会社説明を行うことで、保護者の企業理解を深めることができます。
会社案内の送付
内定通知書と一緒に会社案内を送付することで、内定承諾をするタイミングで保護者が企業のことを知る機会をつくることができます。どのような会社なのかを理解してもらうことで、認識の相違をなくしたうえで内定承諾に結びつけます。保護者向けのパンフレットがあるとなおいいでしょう。
採用サイトに「保護者向け」のページをつくる
求職者向けにつくられる採用サイトですが、「保護者向け」のページをつくることも検討してみてはいかがでしょうか。企業情報などに加えて保護者向けのメッセージなど、伝えたい内容を自由に発信することができます。
まとめ
親の世代と子の世代では就職活動や職業観が異なる場合があります。そのため就職先について親から反対されるという事態も起こります。
実際に就職するのは学生本人ですが、より納得して入社してもらうため、企業は保護者に対するフォローも検討するといいでしょう。
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