採用LPとは？【前編】採用サイトと採用LPの違い
採用サイトと採用LP（ランディングページ）は、どちらも企業の採用活動において重要な役割を果たしますが、その目的や構成、ターゲット層には違いがあります。それぞれの特徴を比較し、どのように使い分けるべきかを見ていきましょう。
そもそもLPとは
LP（ランディングページ）とは、Web広告や検索結果などからユーザーが最初にアクセスするページのことです。ただし、これは広義でのLPを意味しており、一般的にWeb制作におけるLPとは、「商品やサービスの紹介を1ページにまとめたWebページ」を指します。
採用LPは、「採用に関する情報を1ページにまとめたWebページ」といえます。
それぞれの違いは？
採用サイトと採用LPの違いをまとめると下記のようになります。詳しく見ていきましょう。
目的
採用サイト
採用サイトの主な目的は、企業全体のブランディングや文化を伝え、自社の魅力をアピールすることです。会社のビジョンや働く環境、福利厚生、社員のインタビューなど、多岐にわたる情報を掲載します。
採用サイトでは、複数の職種や部門に関する情報も取り扱うため、求職者が自分に合った職種や部署を見つける構成になっています。
採用LP
採用LPは特定の職種やキャンペーンに焦点を当てたページです。具体的には、1つの職種やインターンシップなどのイベントに特化した情報を提供し、求職者に応募してもらうことを目的としています。
採用LPは、目標を明確に定め、訪問者に特定のアクション（応募フォームへの入力やエントリー）を取らせることに重点を置いています。そのため、コンテンツはシンプルで、ストレートに応募を促すメッセージが中心となります。
ターゲット層
採用サイト
採用サイトのターゲットは広範囲にわたります。企業に興味があるが具体的な職種を決めかねている人から、企業文化や働き方に共感して入社を検討している人まで、さまざまな層が訪れます。
採用LP
採用LPのターゲット層は、特定の職種に関心を持っている人など、特定の条件に該当する人に絞られます。例えば、営業職やエンジニア職など、特定の役職に特化した求人情報を掲載することが多いです。
そのため、採用LPは絞り込まれたターゲット層に向けて訴求力を高める内容が求められます。
コンテンツ
採用サイト
採用サイトのコンテンツは多岐にわたります。企業の概要やミッション、価値観といった会社全体の紹介から、従業員インタビューや福利厚生、社員の働き方を紹介するセクションまで含まれます。そのため、訪問者は会社の全体像を把握しやすくなります。
コンテンツ量が多い分、ページの構成やナビゲーションが重要となり、ユーザーが必要な情報にアクセスしやすいように工夫する必要があります。
採用LP
採用LPは、目的（特定の職種やイベントなど）に関連する情報を簡潔にまとめたコンテンツが特徴です。具体的には、職務内容、求める人物像、必要なスキルや経験、給与・待遇などの基本的な情報に加えて、応募フォームへのリンクやボタンが配置され、訪問者が即座に行動できるように設計されています。
コンテンツ量は少なめですが、訪問者が必要とする情報に素早くアクセスでき、応募に結びつけるような導線で制作することが多いです。
特徴
採用サイト
採用サイトでは、情報が多いため、「探索型」とも言えます。求職者は、サイト内で複数の職種や情報を探し、企業理解を深めることができます。
サイトは直感的で分かりやすいナビゲーションや、必要な情報を素早く見つけられる設計が必要です。また、情報量が多いと、ユーザーが求める情報にたどり着くまでに時間がかかることもあります。
採用LP
採用LPは、シンプルでありながら一貫性のあるユーザー体験を提供します。目的が明確なため、求職者はすぐに必要な情報を得ることができます。
また、採用LPは「即応募」に繋がるように設計され、問合せフォームや応募フォームは目立つ位置に配置されており、すぐにアクションを起こしやすいことが特徴です。
まとめ
採用サイトと採用LPは、目的やコンテンツの種類などが大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、企業の採用戦略に最適な方法で活用することが、効果的な採用活動に繋がります。
ビットセンスでは、採用ツールを通した最適な情報発信の方法をご案内しています。お気軽にご相談ください。
