学生に人気の業界とは?採用戦略に活かそう
採用活動は、ただなんとなくおこなってもあまり意味がありません。業界の人気や関心の違いによって、対策が異なります。今回は、学生の志望度・関心度別に見た業界の特徴から、採用戦略について考えていきましょう。
学生に人気の業界とは
株式会社インタツアーは、23~26卒の学生を対象に業界別の志望度・関心度を調査しました。その結果、学生に人気の業界について、以下のことがわかりました。
志望度が高い業界は「IT」「広告マスコミ」「食品メーカー」
志望度が低い業界は「介護」「建設」
志望・非志望ともに少ない「無関心」業界は「その他メーカー」「インフラ」「物流」など
また、志望度・関心度によって4つのグループに分けることができます。
参考: 株式会社インタツアー「23・24・25・26卒生対象 業界別志望度・関心度調査」(2022年9月実施)
採用戦略を考えよう
先述した4つのグループは、それぞれ特徴が異なります。どのグループに属するかによって、採用戦略の立て方にも工夫が必要です。では、どのように採用戦略を立てていけばいいのでしょうか。
人気が高く、関心も高い(グループ➀)
関心が高いということは、業界の知名度が高いといえます。その中でも人気の業界となると、志望する学生が多く、優秀な人材を獲得するには他社との差別化を図り、この企業だから入社したいと思ってもらえるように工夫する必要があります。
関心は高いが、人気は低い(グループ➁)
知名度が高い業界なのに人気が低いということは、その業界に対するイメージがあまりよくないことが考えられます。
インタツアーの調査でこの傾向が特に顕著なのが介護・福祉業界です。介護・福祉業界は、自分自身にもなじみはあるけれど、勤務時間が不規則であったり、激務であるというイメージが先行し、働く環境に懸念がある場合が多いです。こうした不人気となりうる部分を払拭する必要があります。
関心が低い(グループ➂➃)
関心が低い場合、業界自体が知られていない可能性があります。
まずは、業界を選択肢として考えてもらうための戦略を練る必要があります。身近に感じることが少ない業界では、自分の生活にどのように関わっているのかを示すといいでしょう。どんな仕事をしているのか想像しにくい業界では、具体的な仕事内容、1日の流れなど、働き方をイメージできるコンテンツを作成するといいでしょう。
どの業界にも共通することとは
マイナビの調査(2022年4月実施)によると、23卒学生の志望業界に関するランキングは、就職活動開始時から最終志望に至るまでに順位の入れ替わりが起きています。
これは、就職活動開始時は自分になじみのある業界を志望し、説明会などを経て業界や企業に対するイメージが変わり、最終的に志望する業界が変化したということです。
このことから、どのような業界でも一連の就職活動の流れの中で自社を見つけてもらい、説明会参加や選考に進む意思形成をおこなっていく必要があります。
そのためには、他の企業と比べた魅力的なポイントをアピールすることが重要です。例えば、同業他社と比べて福利厚生が整っている、社会貢献に携われてやりがいが感じられるといったことなどです。
採用サイトを充実させたり、採用動画で社風や仕事内容をイメージしやすくし、自社のアピールポイントをうまく伝えましょう。
まとめ
今回は、学生に人気の業界をもとに採用戦略の立て方を考えました。業界の特徴ごとにアプローチする方法は異なりますが、いずれにしても他社との差別化が有効といえます。採用活動をおこなう際には、自社の特徴を明確に打ち出せるようにできるといいでしょう。
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