Z世代の人材育成
新入社員の人材育成は、企業が安定して成長していくために重要です。できるだけ早く現場で活躍できるように、研修内容や指導方法などを検討する必要があります。
ここ数年の間に新卒で入社する新入社員はZ世代と言われ、Z世代の次には新たな世代も入社します。世代によって、人材育成の方法は変わってくるのでしょうか。今回は、Z世代の人材育成について解説します。
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Z世代の新入社員の特徴
デジタル機器に慣れている
Z世代は生まれたときからパソコンやスマートフォンが身近にあり、デジタル機器に慣れています。また、オンラインでのやり取りにも慣れているため、比較的スムーズに職場環境に適応できるといえます。
コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを重視
近年は、情報を検索したらすぐに回答が出てきたり、AIが文章を作成したり、ネットショッピングでは店舗に行かずとも注文したら数日で商品が届きます。Z世代はそうした環境で育っているので、「行動(費用)やかかる時間に見合うだけの対価があるか」といったコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視する傾向にあります。
コミュニケーションが苦手
コロナ禍の影響もあり、オンラインでのコミュニケーションが普及しました。また、SNSが活発になり、SNS上だけで交流するといった関係性も生まれています。こうした環境で育ったZ世代は、社会に出てからさまざまな年齢、立場の人と対面でコミュニケーションをとることに慣れていない場合があります。
人材育成のポイント
Z世代の理想の上司像とは?
調査によると、理想の上司像は「間違いを指摘して正してくれる」が2位以下と差をつけてトップであり、続けて「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」「具体的に手順を細かく教えてくれる」「仕事やキャリアの悩みを相談できる」が上位にあがっています。
このことから、「上司のやり方を見て学ぶ」といった仕事の仕方よりも、コミュニケーションをとって丁寧に教えてくれる上司を理想とする新入社員が多いことがわかります。
参考:ALL DIFFERENT株式会社「新入社員意識調査(2023年 速報値版)」
価値観の違いを認識する
Z世代は、多様性の尊重とともに「個」の意識が強い傾向にあります。様々な価値観が受け入れられ選択肢が広がる世の中になってきたこともあり、仕事においても「自分に合わないと感じたら転職する」「フリーランスで得意なことを活かす」など、従来よりも仕事に対する選択肢が広がっています。
「与えられた仕事はとりあえずやってみる」「自分に合わなくても続けてみたら変わるかもしれない」と考える上司世代とは異なる部分が多くなるのは当たり前のことです。そうした価値観の違いを理解したうえで、人材育成に取り組む必要があるでしょう。
目的をはっきりさせる
コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視するZ世代は、「何のためにこの仕事をしているのか」を考える傾向にあります。目的がわからなかったり意味を見いだせないと、やる気がなくなったり、最終的に「この仕事を続けていていいのだろうか」と離職まで考えることになります。
そのため、業務の目的を明確にしたうえで育成を行うといいでしょう。また、新入社員が業務の目的を疑問に感じていた場合は、曖昧にするのではなく改めてその業務の必要性を検討しましょう。
まとめ
デジタルネイティブであるZ世代は、仕事に対する考え方が他の世代と異なることが多いかもしれません。しかし、業務に対する効率化を考え直すきっかけになるなど、会社にとっていい影響を与えるでしょう。Z世代だからと一括りにせず、価値観を尊重して接することが重要です。
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