コロナ禍が就活にもたらしたものとは?コロナ後の就活事情
長年にわたるコロナ禍で、企業の働き方は大きく変わりました。しかし変わったのは企業だけでなく、学生の就職活動も変化しています。今回は、コロナ後の就活事情の変化について解説します。
企業を選ぶポイント
「安定」が「やりたいこと」を上回る
マイナビの調査によると、企業選択のポイントとして「安定している会社」が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」を20年卒を境に逆転し、上回りました。20年卒以降はコロナ禍に入った時期といえます。「安定している会社」の割合は年々増加している一方、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」の割合は減少し、24年卒では大きく差が開いています。
コロナ禍では航空業界などが採用に制限を設けたこともあり、自分のやりたいことを仕事としてできなかったり、コロナ禍の様々な制限により生活の安定が脅かされ、就職する際には安定した企業で働きたいという傾向にあることが考えられます。
「給料」も重視
「給料の良い会社」を企業選択のポイントとする割合は年々増加しており、22年卒でいったん減少しますが、再び割合が増加しています。これは、コロナ禍により就職先が制限されたことで給料の優先順位が下がったものの、昨今の物価上昇や不安定な情勢も相まって再び重要視する割合が増加したと考えられます。
参考:マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査(2023年実施)
コロナ禍でなにが変わった?
ガクチカに取り組みにくくなった
「ガクチカ」とは、「学生時代に力をいれたこと」を表す言葉で、就職活動において定番の質問事項ともいえます。
しかし、コロナ禍での活動制限により、サークル活動やアルバイト、学業などやりたくてもできなかった学生も多く、ガクチカが思い浮かばないということも話題にあがりました。しかし、ガクチカを質問しなかった企業は1割以下という調査結果もあり、コロナ禍でどのような工夫をしてガクチカに取り組めたかということが就活生に求められているといえます。
参考:HR総研「2024年卒学生の就職活動動向調査」(2022年12月)
人と直接コミュニケーションを取る機会が減った
コロナ禍による活動制限によって対面での授業が減り、オンラインでの授業や個別学習が増えました。その結果、人とのコミュニケーションを取る機会が減り、学生時代にさまざまな年齢層や境遇・立場の人と関わる機会を得ないまま就職活動が始まるという状況が起きました。
そのため、就職活動や入社後にそうした人々と関わることに戸惑いを感じる新社会人も多いということを、企業は念頭に置かなければいけません。
採用手法が多様化
コロナ禍により、オンライン面接やオンライン説明会などが普及しました。企業はオンラインへの対応を求められましたが、この流れはコロナ後も続くと考えられます。
オンラインであれば遠方の求職者にも対応できたり、就活生にとっては時間の融通が利きやすかったりするなど、オンライン採用を用いる企業への好感度は高くなります。
さらに、オンラインではまかなえない部分を対面で行うなどハイブリットな採用方法も今後は求められていくでしょう。
まとめ
学生時代にコロナ禍を経験した学生は、様々な制限の中で学生時代を過ごしています。企業側も学生の現状を鑑みて採用活動を行う必要があるでしょう。
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