2025年問題とは?採用にどう影響する?
少子高齢化が進む昨今では、人材不足が懸念されます。そうした中で2025年問題が新たに採用市場に変化をもたらすかもしれません。今回は、2025年問題について解説します。
2025年問題とは?
2025年は、「団塊の世代」(※)全員が75歳以上の後期高齢者となり、国民の5人に1人が後期高齢者となります。2025年問題は、超高齢化社会の加速によって、雇用や医療、福祉の分野などで生じるさまざまな問題のことをいいます。
※団塊の世代…昭和22年~24年に生まれた世代
採用市場の変化
2025年問題は、採用市場にどのような影響を与えるのでしょうか。
超高齢化社会が進行することで、生産年齢人口(15~64歳)が減少します。出生率の低下も相まって、今後さらに人材不足が加速することになるでしょう。
また、定年延長の話題もあるなど、就業者の年齢層の幅が広がることが考えられます。人生100年時代と言われる現在では、労働力として高齢者の採用が活発になるなど、今までとは異なった採用市場になることが見込まれます。
企業の取り組み
採用市場の変化に伴って、企業は今後どのようなことに取り組んでいけばいいのでしょうか。
採用年齢層の拡大
就業者の年齢層の拡大が見込まれる中で、高齢者の採用や、セカンドキャリアを目指した人材の採用などを積極的に行う必要がでてきます。採用年齢を従来よりも高く設定することで応募が集まりやすくなるでしょう。
年齢に関係なく働きやすい環境の整備
様々な年齢層やキャリア、家庭環境など、従来よりも社員の多様性が増すことが考えられます。時間の融通や自由な働き方ができるように、リモートワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方を取り入れることを検討しましょう。働く環境の整備をすることで求職者の増加も期待できます。
リスキリングの支援
セカンドキャリアを目指している人材に向けて、業務に必要な知識やスキルを新しく獲得するための研修や、資格取得を支援する環境が整っているといいでしょう。
ダイバーシティ&インクルージョンの観点から
ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンは「包括」を意味します。ダイバーシティ&インクルージョンはビジネスの世界において、個々の違いを尊重し、多様な属性の人材が活躍できる組織を指します。
2025年問題の到来によって、現在よりも多様な年齢層、考えの人が共に働くようになることが予想されます。社員それぞれが互いを受け入れ、認め合う姿勢が重要となります。
まとめ
団塊の世代が75歳以上になる2025年を迎えるにあたり、採用戦略にも変化が生じます。
変化を受け入れ、柔軟に対応することが成功のカギとなるでしょう。
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